はじめに
私が読んだ本を本との出会いから紹介していくとともに、私が印象に残った場面を印ポイントとしてまとめ、私の経験談に沿った個人的な感想をメモ書き程度にまとめていきます。おわりに、書籍についてのリンクなども載せておきます。
注意~attention
こちらの記事では、本の紹介をするため、当然、ネタバレする恐れもあるので、ご理解された方のみ、この先お読み下さい✨
本の内容をご自身で楽しみたいという方は、本を一度、最後まで読んだ後にこの記事に目を通して下さい🎵
よろしくお願い致します✨
本との出会い
この本は、岸見一郎さんの『嫌われる勇気』を読んだ後に、アドラー心理学について、もう少し深く学びたいと思い、著者の本を探していたときに出会った本です。
また、購入した当時は、教育や今後の変革していく社会に対応するための子育ての方法などについて学びたいという気持ちもありました。
印ポイント
”子どもが親に反抗するのは、親が上に立って、子どもを叱ったり、命令したり、支配したりしようとするからです。
・ ・ ・
反抗期というようなものがあるわけではなく、反抗させる親がいるだけです。“ p25

親が“上から何かものを言う”というのは考え直した方がいいと私は感じました。
命令したり、支配する気はないのであっても、「こうしなさい」「これしてはいけません」など言われると、圧力を感じてしまう気がします。
では、どうしたらいいのか。
対策は後述したいと思います。
反抗してるのは、子どもの問題ではないのかも。反抗させる親がいる。
“子どもが反抗してしかるべき対応を親が子どもにしてきたにもかかわらず、子どもがそれをそのまま受け入れて従っているとすれば、それはそれで問題といえます。
子どもには、親にしてほしくないことをきちんと言葉で主張しなければならないことを学んでほしいのです。” p26

子ども側の課題と言えるのでしょう。
「何が嫌で、どういう気持ちなんだ。」ということを親に伝えることが大切なのですね。
私も嫌なことを、伝えられない傾向なので、この言葉はかなり響きます。
きちんと言葉で主張する。そこから逃げてはいけないんだなぁ。頑張ろう。
親は子どもがきちんと言葉で主張するか見守ってあげよう。
“親が子どもを叱ってもいっこうに子どもが問題行動をやめないとすれば、叱っているにもかかわらずやめないのではなく、叱るからこそやめない。
子どもが適切な行動をしていても多くの場合、親はそれを見落としてしまいます。そこで子どもはなんとか親を自分のほうに振り向かせようとして、問題行動をし始めるのです。
そうすることで親の注目を引くことに成功するのであり、そのことが子どもの行動の目的です。” p30-31

子どもが親を困らせるのにも、きちんとした『目的がある』ということですね。
親の注目を引くために、振り向かせるために何か問題行動をしているのかもしれません。つまり、叱ってくれること、見てくれることを望んでいるのかもしれません。
でも私はなかったような気がします。笑
問題行動をしない素直で聞き分けのいい子というポジションをひたすら演じていたきがします。笑
注意を引くために、問題行動をしているのかも。
”第一子に限らず、子どもはいつも親に注目されたいと思っていますが、親がいつも子どもに注目するということはできません。
そこで、子どもはたとえ叱られてでも自分に注目してほしいと思うようになります。
叱っているのに問題行動をやめないのではなく、叱っているからこそ子どもは問題行動をやめないのです。“ p45

子どもは親に注目されたいという気持ちを強く持っているということを知っていることが大事かもしれません。
叱ってくれるから(注目してくれるから)こそ、問題行動をしてしまうのですね。
叱っているから、問題行動をやめない
”叱られて育つ子どもは、叱られるかどうかということだけを考えるようになりますから、叱られさえしなければ何をしてもいいと思うようになりますし、やがて自分では自分の行動が適切なのかどうかを判断できなくなることもあります。
叱られることを恐れて他の人からどう思われるかということばかり気にするようになります。
子どもは親から叱られて育つと消極的になります。そうなると積極的に自分から何かをしようとはしなくなります。“ p51−52

どちらかというと、私はこのタイプだったような気がします。
正しいかどうか、他の人からどう思われるかということを気にして生きていました。(今もそうなのかもしれないな。)
叱られるかどうか、周りがどう思うかということを気にしてばかりいると、自分は何なのかわからなくなることがあります。
叱られる・叱ることの問題点を知ろう
“親が子どもを叱る時、親は自分が正しくて子どもは誤っていると思っています。親のいうことを聞いてしまうと親が正しいことを認め、親との喧嘩に負けることになります。ですから、子どもを追い詰めてしまうと、どんなことがあっても自分が誤っていることを認めようとはせず、行動を改善しようともしなくなります。
そのようなことがないように、子どもが自分がしていたことが間違っていたことがわかり、行動を改めようとした時に、親に負けたことになるとは思わないように、逃げ場所を残しておく必要があります。” p62−63

子どもは、親の言うことを聞く時に、『負けてしまった』と思うことがある。
勝ち負けを感じさせないようなものの言い方を身につける必要があるのかもしれません。
子どもの“逃げ道”も用意してあげる。
“「〜してくれませんか?」とか「〜してくれると助かるんだけど」というように疑問文または仮定文を使い、相手に断る余地を残すのがコツです。
大人も子どもにお願いします。なぜなら子供と大人は対等なのですから、命令することはできないからです。” p68−69

子どもにしてほしいことを伝えるコツです。いわば、逃げ道の一つですね。
相手に断る選択肢も与えてあげることが大切なようです。
私が言われる立場でも、「勉強しなさい!」「勉強した方がいいんじゃないの?」だと『ムキーーー!!!』となります。笑
「勉強してくれませんか。」「勉強してくれると助かるな」と言われると、少し心に余裕がうまれる気がします。
断る選択肢も与えよう。
“悪意でしたわけではないのですから、失敗した時に、何をすればいいのかを学べば、叱る必要はありません。可能な限り現状回復をする。今後、同じ失敗をしないための話し合いをする。この二つのことをすれば、叱る必要はありません。 p72”

子どもがミルクをこぼしてしまった時のお話でした。
悪意でないことに対しては、『次に同じ失敗をしないためには、どうしたらいいかを考えて話し合うこと』が大切なようです。
その時に『叱るということ』は必要ではないのです。
私も、数々の失敗はしましたし、これからもすることでしょう。
みなさんも、子どもも大人も誰でも。それは同じなはずです。子どもだから厳しく叱らないとわからないということはないと私は思いました。
叱る必要はない。
“子どもが人に迷惑をかけるようなことをした時は威圧的な態度ではなく、ただ言葉でやめるようにいう。“ p77
”どんなに問題を起こしているように見える子どもでも、いつも必ず問題を起こしているわけではありません。“ p89

親は、やめてほしいということを言葉で伝えることしかできないんですよね。
「迷惑をかけてしまうから、やめてほしい」とか。
無理に“やめさせる”ことはできない。そうすべきでもないのかもと私は思います。
そして、“いつも”悪いことをしてるような言い方は良くないですね。
いつも、「〇〇してくれない」
例えば、「いつも、地下鉄で静かにしてくれない」など。
それは、本当にいつもなのだろうか。案外、私が見ていない・気づいていないだけで、静かにしている時もあるものだと思います。
ただ、言葉で伝えよう。
”ほめられるために他の人との競争に勝とうとしますが、たとえ競争に勝てたとしても、ほめてくれる人がいないかもしれません。
褒められて育った子どもは、ほめる人がいなければ、自分の判断で進んで適切な行動をすることができなくなる。また、期待通りの結果が出なければ課題に挑戦しなくなる。“ p95

ほめてくれることに甘んじて育った場合、ほめてくれる人がいないと、自分で行動ができなくなることもあります。
期待通りではないと分かったら、行動をやめるかもしれません。
例えば、兄弟のお兄ちゃんが弟のお世話をしていて褒められていたとしても、ある日、ほめられなくなったら、お世話をするのをやめることもあるかもしれません。
望んだ結果が出ないのであれば、やめてしまおうと思うのは、私たちも同じかもしれませんね。
ほめられる行き着く先は、承認欲求である気がします。
ほめる・ほめられることの行き着く先を知ろう。
“ほめるというのは能力がある人が、上から下に向かって下す評価の言葉。
(ほめることは)縦関係を前提にしています。相手の能力がなく自分より下だと思っているからこそ、ほめることができるのです。” p98−99

ほめるということ自体、上下関係を肯定していることになります。
能力がある人が、能力のない人を評価する言葉。ほめられると嬉しい時もありますが、必ずしもそうとは限りません。留守番できたからと言って、ほめられて嬉しい人は、この記事を読まれている方の中にはいないのではないかと思います。
そもそも、上下関係を捨てて、対等の立場でいることが望ましいと思います。
相手が子どもであれ、大人であれ、他者と関わる時には対等なのです。
対等の立場で考える。
”知識や経験も、また取れる責任の大きさも違いますから、大人と子どもは同じではありません。しかし、同じではないけれど、人間としては対等なのです。“ p101

前述しましたが、私たちは、自分以外の相手のことをラベルづけしてしまいます。
この人は、歳下。優しい人。静かな人。自分の中にある“フォルダ”に振り分ける感覚でしょうか?
そうした中で、相手を下に見たり、上に見たりして、言葉の言い方、行動などを変えているのだと思います。
ただ、同じ人であり、能力は違うかもしれないけど、『対等』の立場で物事を考えることが最も大切だと思います。
人間として対等ということを忘れない。
”子どもが自分の人生の課題に取り組めるように援助するということ。
その勇気づけのために「ありがとう」や「助かった」という言葉をかけてほしいのです。“ p112

アドラー心理学でのキーワードの一つである、『勇気づけ』ですね。
親は自分自身の課題と、子どもの課題とをしっかりと分離して、子どもが『子ども自身の課題』に取り組められるように支えてあげることが大切です。
私も、この本を読んでから、相手に、勇気づけてもらえるような声かけを意識しています。おそらく、多くの人が、「ありがとう」や「助かったよ」など感謝の言葉や、相手が役に立てたと思える言葉かけをもらえると嬉しいのではないかなと思います。
子どもも大人も関係ない、素敵な言葉だと私は思います。
“勇気づけ”を意識しよう。
”他者に貢献できていると感じることができれば、子どもは自分に価値があると思え、対人関係を避けることなく、そこに入っていく勇気を持つことができます。“ p148

キーワードは『貢献感』です。
自分が、他者へ貢献することができていると感じることができれば、自分には価値があると思うことができるのだと思います。
逆に考えると、他者に何かを貢献することができなかった場合には「私は役に立てていない」と思ってしまいます。そうなると自信を失ってしまうのでしょう。
前の項目と共通していますが、相手へ「助かっていた」「ありがたい」など貢献することができている。または、できていた。と伝えることで、相手の自信を失くすことなく関係性を保てるのではないかなと思っています。
貢献感について考えてみよう。
”あらゆる対人関係のトラブルは、人の課題に土足で踏み込むこと、あるいは、踏み込まれることから起こります。“ p158

『人の課題に土足で踏み込む』つまり、自分の課題と相手の課題をしっかりと分けずに、口を出すのはトラブルを引き起こす原因となるのです。
逆の立場であれば想像しやすいのではないでしょうか?
「勉強しなさい!」
そう、言われて「ムッ」としたことある方は多いのではないでしょうか。
それは、相手側がこちらの課題に口を出しているからなのです。こちらが、「これからやろうと思っていた。」「後で時間を決めてやろうと思っていた。」ということは相手は知らないのです。
勉強するのは私の課題。親にとって“勉強する”ことは相手の課題です。
できることは、“自分の課題”に取り組むこと
”親が子どもを「自立させる」ことはできない。親にできるのは、子どもが「自立する」のを援助することだ。“ p171

これも、前の項目と共通する部分があります。
“自立すること”は子どもの課題です。
親ができることは、子どもが、“自立”できるようにお手伝い、それを支えてあげること。
どうやったら自立できるか、考えて、あくまでも自立するかしないかは子ども次第であるということを常に忘れないようにすべきかもしれませんね。
“自立すること”は本人の課題。
おわりに
岸身 一郎さん、株式会社 学研プラスさん、本当にありがとうございました!!
さて、みなさん、今回の本は気になったでしょうか?
最後に書籍のリンクがあるので、ぜひ確認してみてください♪
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
今回の本はコチラ
『叱らない子育て』 著)岸見 一郎 さん
→紀伊國屋書店さんのWEB STOREへとびます。
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