感謝を伝えることを忘れない
長い間生きているとだんだんと、薄れていくものがある。
それは、『感謝を伝える』ということだ。
例えば、パン屋で一つのパンを買うときに考えておきたいことがある。
そのパンの値段ではない。
そのパンが作られた過程である。
本格的なパン屋であれば、仕込みから丹念に作ってくれる人がいる。
それ以前に、パンに必要なバターや小麦といった材料を仕入れる、仕入れ先がある。
そしてそれを担う、農家や畜産家がいる。
大量生産のパンであっても、その機械を稼働、チェックしてくれている人がいる。
たとえ、フルオートメーションの工場で生産されるものにおいても、私たちの身の回りのもの全てにおいて、誰かが滞らないように点検などしてくれたり、より高度なプログラムを組んだりなどしてくれているという人がいる。
何が言いたいかというと、そんな人達がいるおかげで、
好きな物を食べられたり、好きな物を身に付けられたりできているということだ。
それをしてくれる人がいるおかげで、私達の生活が成り立っているということを忘れてはいけない。
そういった人達に対して、「感謝をする」のは簡単だ。
ありがたいなと感じることは、自分の心もち次第でできる。
しかし、そんな人たちにできる最大のお返しは、『感謝を伝える』ということだと私は考えている。
ただ、この感謝というのも考える必要があるかもしれない。
お金を支払う=感謝する ではないと思う。
しっかりと、心から伝えること。
相手の気持ちを考えてみること。
『感謝を伝える』ということは、相手が受け取らねば、ただの自己満足でしかない。
職業柄、世の中にはたくさんの仕事があるんだなと日々感じている。
どの仕事においても、私たちの暮らしに何かしらの繋がりがあり、私たちの生活に色をつけてくれている仕事なのだと私は思う。
だんだんと、公に見えない、その仕事をしてくれている人の存在が、薄れてしまったりすることも正直ある。
しかし、そんな時こそ、この記事の内容を思い出し、感謝して生活していきたいと私は思う。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。