私と雪の物語
家を出る時は降っていなかったはずなのに、
気が付けば、どんどんと雪が降り続いている。
今年の冬は、雪が少ないよねー なんて言われていたのはつい先日まで。
“ちゃんと神様は見ているんですね”
帳尻合わせて雪を降らせていらっしゃるのです。
今は、“降らないでくれよ!”
と願うことが多い私ですが、小さい頃は雪遊びが好きでした。
小学校低学年の頃、実家の空き地で、かまくらのような物を作ったり、階段を作ったりして遊んでいました。兄が外の雪遊びに興味がなくなってからも、2年ぐらいは一人で遊んでいました。笑
かまくらという名の“雪のかたまり”を作っているものだから、両親が除雪する時に、「こんなに硬い雪のかたまりあったよ!」なんて小言を毎年のように言われてました。
いつしか、除雪する立場となって、「ああ、雪のかたまり、邪魔だな」と思うようになったのは大人になった証拠かもしれません。
外を眺めると、しんしんと降り積もる雪。
今年は雪まつりへ行かずに、終わりました。
いや、終わったのかどうかすらも知りませんが、おそらく終わったはずです。
雪まつり自体には、正直、別に興味はないのですが、観光客がたくさん来てくれることはありがたいことです。
地元愛というのがないわけではないので(くどい 笑)、北海道の魅力を多くの人に知ってもらいたいなと思っています。
雪があるからわざわざ旅行にやって来る!「良質な雪を求めて、北の大地に足を運ぶ」という人がいることに、私は驚きです。
雪は小降りとなり、人々の顔が少し上がってきたように見える。
昔、中学校の国語の先生が、冗談交じりでこんなことを言っていました。
“お前の言っていることは雪道のようなセリフだな”
”「雪が降り積もって綺麗だね」なんて言っているけど、雪の下には、ガムやらタバコやらポイ捨てしたゴミなんかがあるんだぞ!春になったら出てくるんだ!“
それは、ある生徒が、自分のことをわざとらしく、取り繕って良く見せようとしていた時でした。今はその通りだなと思います。
雪道を歩いていると、一見綺麗かもしれないけど、隠れているだけで実はその道自体は綺麗ではないこともあるんです。
雪は汚いものを隠してくれるかもしれないけど、いつか、時が来たら、そこに埋まっている汚い一面が見えてくる。
あれ? 何かと似ていますね。
「良いところ、悪いところ」探しをする恋愛と似ているかも知れませんね。
雪は小降りとなり、人々の顔が少し上がってきたように見える。
結局のところ、私と雪は長い付き合いということになります。
雪は私のこと、どう思っているんだろう。
昔は一緒に遊んでくれたのに、最近は全く遊んでくれない。
昔は、笑顔を見せてくれたのに、笑ってくれない。
そんなこと思っているのかな・・・
雪のこと、いま一度、見つめ直さなきゃいけないのかな。
陽が当たる窓の外には、さっきまで降り続いていた雪の姿がもう見当たらない。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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